2007年7月20日金曜日

中央バス 芦別市内の路線廃止 来年3月営業所も 赤字深刻化で

北海道中央バス(小樽)が、来年三月末で芦別市の芦別営業所と同市内全三路線の廃止を決めたことが十八日分かった。同社が、地方都市の市内路線を一度に撤退するのは初のケース。道内の地方路線バスは同社など五社が今年四月に運賃を値上げするなど赤字が深刻化しており、撤退の動きが他の地域に広がる可能性もある。
 廃止対象は上芦別線、頼城線、芦別温泉線の三路線。九月末までに北海道運輸局に届け出る。滝芦線(滝川-芦別)、芦旭線(芦別-旭川)、高速ふらの号(札幌-芦別-富良野)など、芦別と市外を結ぶ路線は存続する。芦別営業所に勤務する従業員三十五人は札幌などに配置転換する方針。
 中央バスによると、三路線の乗客数は、最盛期の一九六五年ごろには年間約四百三十三万人に達したが、炭鉱閉山などによる人口減で二○○六年度は約二十一万人にまで減少。十年ほど前から年間千数百万円の赤字が続いているという。
 芦別市は赤字額の約三分の一を同社に補てんしており、中央バスからの廃止申し入れにも同意しない姿勢を示しているが、路線バス廃止は六カ月前までの届け出で行える。中央バスは「人口減などで将来的にも利益が見込めない路線であり、これ以上の赤字負担は限界」と理由を説明、「地元からターミナル施設利用の申し出などがあれば対応したい」と話している。
(北海道新聞より引用)

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