2008年2月29日金曜日

道内大荒れ 新千歳また閉鎖 3000人足止め

発達した低気圧と冬型の気圧配置が強まった影響で、道内は二十七日、道東と道央を中心に荒れた天気となった。新千歳空港では発着予定だった計四十八便が欠航。目的地に出発できなくなった三千人以上が空港内で夜を明かした。
 札幌管区気象台によると、同日の各地の降雪量は、網走管内斜里町五一センチ、新千歳空港二五センチ、恵庭市島松二三センチなど。
 新千歳空港では同日夜、大雪で滑走路の除雪が間に合わず、午後十時前に滑走路が二本とも使用できなくなった。出発できなくなった乗客のため同空港ターミナルビルが大会議室などを開放、毛布を乗客に配った。
 三時間以上機内で待たされ、午後十時半ごろ欠航を知らされた東京都板橋区の大学生石谷美穂さん(22)は「窓の外を見て飛ぶのは無理じゃないかと思った。明日はアルバイトなので、どうしよう」と困り切っていた。
 同空港の滑走路は除雪のため、二十八日午前八時半まで閉鎖される。また、二十七日は丘珠空港でも計九便が欠航した。
 道警交通管制センターによると、二十八日午前零時現在、吹雪などのため、高速道路が三路線三区間、道道は二十八路線三十三区間が通行止めとなっている。
 また、道教委のまとめでは、二十七日は網走、根室、釧路管内の小中高校計二十九校が臨時休校。四十二校が下校時刻繰り上げなどの措置を取った。
 同気象台によると、雪は石狩南部などを中心に二十八日朝まで続く見通し。多いところで平野部二○センチ、山間部三○センチの積雪を予想している。

(北海道新聞より引用)

2008年2月23日土曜日

戦力見抜く新たな目 三浦流熟知の沖田コーチ 開幕までJ1偵察行脚

対戦相手の戦力を分析する「スカウティング」の担当として今年からチームに加わった沖田優コーチ(29)が、熊本合宿で精力的に働いている。大宮時代の三浦監督の下で3年間、スカウティングの専門家として働いた経歴の持ち主。札幌が強豪ひしめくJ1で戦い抜くためには、新コーチの働きが鍵を握りそうだ。  17日、熊本で行われた韓国・水原三星との練習試合。観客席には、ビデオカメラを設置し、グラウンドを鋭く見つめる沖田コーチの姿があった。  相手はJ1ではないため、札幌の選手の動きを映像に収めるのが目的だったが、今後、シーズン開幕まで全国各地へ「偵察行脚」に出かける。3月に対戦する鹿島、横浜M、柏の戦力を丸裸にするためだ。  沖田コーチは千葉・成田高から筑波大に進み、筑波大大学院サッカー部のコーチを経て、2004年に三浦監督率いる大宮の普及部のコーチに。J1に昇格した05年からは、三浦監督が去った後の07年まで、分析担当のコーチとして活躍した。  三浦監督は昨年から、しばしばデータの重要性を強調していた。敵、味方の長所、短所を具体的な数字で示し、選手に分かりやすく説明できるメリットがあるからだ。だが、昨年は分析専任の担当者がおらず、強化担当やコーチが兼任していた。  格上のチームと対戦が続くJ1。分析の重要性を昨年にも増して痛感していた指揮官は、気心の知れた、かつての部下に白羽の矢を立てたわけだ。沖田コーチは「札幌は久々のJ1なので、生きたデータを伝えたい」と自分に求められている役割を自覚している。  まだ29歳と若く、ミニゲームで人数が足りない時に選手の代わりに入ることもある。スタッフからは「沖ちゃん」と呼ばれており、すでにチームに溶け込んでいる。  三浦監督以外にも、札幌とは縁がある。筑波大時代、当時FWだった曽田と2トップのコンビを組んでいた仲だ。「懐かしい。まさか一緒のチームでやるとは思ってもいなかったが、互いに協力してやっていきたい」。新コーチは人懐っこい笑顔で決意を語った。

(北海道新聞より引用)

2008年2月17日日曜日

特急にはねられ高2男子が死亡 北広島駅、自殺か

十五日午後一時三十五分ごろ、北広島市中央六のJR千歳線北広島駅構内で、東室蘭発札幌行き特急列車(五両編成、乗客約百人)に男性がはねられ、死亡した。乗客にけがはなかった。
 札幌厚別署によると、男性は恵庭市に住む高校二年の男子生徒(17)。運転士は、列車が同駅を通過するため構内に入った直後に男性がホームから飛び込んだと話しており、同署は自殺とみている。JR北海道によると、特急四本を含む列車四十本が運休するなど、約一万二千人に影響が出た。

(北海道新聞より引用)

2008年2月10日日曜日

第1陣は全員和解 札幌地裁 原告7人と国 新・道石炭じん肺訴訟

道内の炭鉱で働き、じん肺にかかった患者が国に一人当たり千百五十万円の損害賠償を求めた「新・北海道石炭じん肺訴訟」で、第一陣の原告七人と国との和解が八日、札幌地裁(中山幾次郎裁判長)で成立した。これにより、第一陣訴訟は原告二百四十六人(うち七十六人死亡)全員が国と和解し、終結した。第一陣訴訟で国が支払う和解金は総額約十八億円となった。
 八日の和解で国は七人に一人当たり六百六十万-九百十六万円、総額約五千八百万円を支払う。
 訴状などによると、原告は一九六○年から八六年の間に、粉じんが舞う北炭など道内各地の炭鉱坑内で働き、じん肺を患った。
 新・北海道石炭じん肺訴訟は、第一陣が二○○五年十月に提訴。さらに、昨年四月に第二陣四百七十七人、同七月以降に第三陣二百九十六人がそれぞれ提訴し、国との和解へ向けて協議を進めている。

(北海道新聞より引用)

2008年2月5日火曜日

子どもたちも環境問題を考えて 札幌で地球温暖化影響展

地球温暖化の現状や、影響を写真などで伝える「こども地球温暖化影響展」が二日、札幌市円山動物園で始まった。
 七月の北海道洞爺湖サミットに向け、子どもたちにも環境問題を考えてもらおうと環境省が主催。会場の一つの動物園センターには、温暖化の進んだ地球をイメージした直径一・二メートルの真っ赤な地球儀が登場した。
 子どもたちは、「青い地球になりますように」と願いを込めて青いシールを張り、火照った未来の地球を小さな手で冷ましていた。同展は十一日まで。

(北海道新聞より引用)